フコイダン工場

高分子フコイダンを抽出・精製するための新技術を開発

フコイダンは高分子になるほど粘性が高くなり、抽出・精製が難しくなります。高分子フコイダンの抽出・精製方法の研究開発では、高粘度液を扱う技術が求められ、当社の研究員はまさにヌルヌル成分との格闘でした。

まずは実験室レベルの試作からスタート。そして、島根大学、鳥取県産業技術センターなどの協力を得て、テスト用装置による試作品とその評価、パイロットプラントによる生産検証と試作品の評価へと、試行錯誤を繰り返しながら徐々にスケールアップをしていきました。

平均分子量30万レベルの高分子もずくフコイダンが抽出・精製できる新技術「ウルトラフィルトレーションF技術」が確立したときには、開発の開始から丸3年の歳月が流れていました。

そして、高分子もずくフコイダンを製品化するにあたって新設した専用工場には、もずくの食品メーカーとして培った衛生管理システムのノウハウを、最大限に活かしています。

フコイダン抽出・精製プラントをはじめ、内部の設備を徹底的にステンレス製にし、タンク、配管の内側も外側も鏡のように磨き上げています。配管は管の内側にネジのないサニタリー配管を採用するなど、雑菌の付着を極限まで防止しています。さらに、結露によるカビなどの繁殖を防ぐため、壁や天井には特注の抗菌断熱パネルを使用するなど、衛生管理を隅々まで行き届かせています。